重曹とは
正式名称は炭酸水素ナトリウム(化学式:NaHCO3)。
重曹の別名として、ベーキングソーダ、重炭酸などがあります。
おまんじゅうのふくらし粉に使ったり、ケーキを焼くときに使うベーキングパウダーの中にも含まれています。他にも、灰汁をとる時に使ったりもしますよね^^
そうです、重曹とは食べることができるもの!なんですよ。
それに、私たちの体の中にもあるものですし、海にもたくさん含まれているのです。
重曹でお掃除するということは、そういった自然界にあるものを利用して、私たちのお家もきれいにしましょうということなのです。
※注意点を最後に書いています。
重曹の性質
- 弱アルカリ性・・・酸性のものを中和する働き
- 細かい粒子状・・・クレンザー代わりに
- 消臭作用・・・においを吸着する働きがあります。
- 吸湿作用・・・湿気を吸う性質があります。
- 自然の発泡、膨張作用・・・「酢」などの酸性物質にふれたり、熱が加わると反応して泡がでてきます。
上記の5つの性質を利用して、様々な掃除ができます。
たとえば、1の弱アルカリ性の性質を利用して、油でギトギトの中華鍋を洗ったり、2の穏やかな研磨作用を利用して、茶渋を取り除いたり、3の消臭作用や4の吸湿作用を利用して、下駄箱の中に入れて消臭・除湿剤のように使ったり、5の発泡作用を利用して、鍋の焦げを落としたり、排水溝の掃除をしたりすることができます。
重曹掃除は、この重曹の5つの性質を上手に利用して、お家をきれいにすることなんですね。
どんな重曹を使えばいいの?
重曹にも、グレードがあります。
- 薬用
- 食用
- 工業用
違いは、純度と粒子の細かさ。そして値段です。
オススメは、食用の重曹。
値段も薬用と比べると安いですし、粒子もそこそこ細かく掃除には使いやすい。それだけでなく、もちろん掃除以外に本来の料理用として使ったりできるし、手作り入浴剤の材料としてつかったりできるというのも食用の重曹がオススメな理由です。
でも、掃除だけしか使わないわ~というのであれば、安い工業用を使ってもいいと思いますよ^^。
重曹をどうやって掃除に使うの?
重曹を掃除で使う方法について、初心者の方が使いやすい4つの方法をお伝えしますね。
重曹をそのままの状態「粉」として使う
重曹の穏やかな研磨作用を利用して、クレンザー代わりに使いたいときは、「粉」の状態で使用します。胡椒や塩などの調味料入れや、ドレッシングボトルに入れて使うと使いやすいですね。
■ 重曹をお湯に溶かした「重曹水」として使う
重曹をお湯(65度以上)で溶かして使います。ここでのポイントは水ではなくお湯で溶かすということ。理由は、お湯で溶かすことで重曹のアルカリ度が上がり汚れ落ちも良くなるからです。
分量の目安としては、お湯200ccに対して、重曹は小さじ1~2杯程度です。できあがった「重曹水」は、スプレーボトルなどに入れて使います。
お湯200ml+重曹小さじ1
■ 重曹+熱湯
この組み合わせは最強です!
たとえば、かなり汚れた五徳なども重曹を入れた水でぐつぐつ煮ると、するすると汚れが落ちます。また、詰まった排水溝も重曹をたっぷり詰めて、上から熱湯を注げばアットいう間につまりは解消!
重曹と熱湯の組み合わせは、汚れが本当によく落ちるので驚くばかりです。
「重曹」と「熱湯」を組み合わせて掃除した方法はコチラです。
参考:焦げた鍋の焦げをとる方法ーホーロー鍋ー
参考:真っ黒に焦げた鍋!あなたの台所にある粉でピカピカ新品になります。
■ 重曹ペーストとして使う
重曹に水を少量ずつ加えて湿らせ、そのまま練ると、しっとりしたペースト状になります。ペースト状で使うのは、壁面やガスレンジカバーなど傾きのあるようなものに重曹を張り付けたい場合に使用します。
水以外にも、グリセリンと混ぜれば、染み抜き剤としても使えますし、液体石けんで混ぜると、汚れ落ちがさらに良い重曹ペーストになります。
重曹の使用上の注意点
万能の重曹ですが、使うときに注意点もあります。私もたくさん失敗したので、気を付けてくださいね!
■ アルミ製品、木や畳には使用しない
アルミ製の鍋などに重曹を使うと、黒ずんでしまいます。
また、木や畳に使うと、重曹がタンパク質と結合し、黄色いシミになって落ちなくなりますので、使用しないでください。
ただ、木製のものでもニスなど表面加工された物に少量の重曹を使って掃除をしても、特にシミなどにはなりませんでしたので、目立たないところで試してから使ってみてもいいと思います。
重曹は、アルミ、天然木には使わない!