友人が、重曹の掃除で、失敗したーと教えてくれましたー。
重曹でつけ置きしたら、こんな風に黒いしみのようになってしまったーというのです。
重曹は、熱を加えると、油汚れに威力を発揮!でも
重曹は熱を加えると、威力が倍増します。
その理由は、重曹が、熱を加えたら化学反応を起こして、アルカリ度が上がるからです。
アルカリ度が高ければ高いほど、洗浄力はUPします。
その代わり、素材や手肌にも強い影響がでることがあります。
つまり、アルカリに弱い素材だと、黒ずんだり変質してしまったり、手肌が弱い方だと荒れてしまうこともあります。
重曹は天然のものであって、手肌に優しいイメージがあるかもしれませんが、使い方によっては素材を痛めたり、手肌も荒れる可能性があるのです。
今回、墨什を垂らしたようになったのは、重曹を振りまいたところに、熱湯を注いだからーとのことでした。
重曹に直接触れている部分だけが、黒ずんでしまったのかもーと。
しかも、
ご丁寧に、つけ置きまでしたしまいましたーとのこと。
つけ置きすることで、じわじわと汚れを落とすと同時に、素材への影響も強く出てくるようになります。
直接重曹に触れている部分は、熱湯によってアルカリ度が上がり、時間を置くことで、さらに素材を痛めていったんじゃないかと思います。
その他の部分は、大丈夫だったようですので、重曹が直接触れていた部分のみが問題だったのかも。
ひょっとして、しっかり重曹を溶かした状態であれば、シミのような黒ずみはできなかったかもしれませんねー。
友達曰く
「見えないところだからよかったー。」
前向きで素敵です。いい勉強になったわーと言ってました^^。
写真も提供してもらって、皆様にお知らせできるのもありがたい限り!本当にありがとう!!
プロは短時間で勝負する
掃除の基本は、アルカリ、もしくは、酸で汚れを浮かし、こすり落とす!です。
もちろん、プロも、これを原則に、掃除をしています。そのため、アルカリの洗剤を使うときは、黒ずみが起こる加減を見極めて、つけ置きをしています。強いアルカリ剤を使う場合は、素材によっては短時間で終わらせるようにしています。
特にキッチン回りの、換気扇、換気扇フィルターなど、アルミが入っていることが多いです。
素材が何なのか、それによって掃除方法が変わってくるので、プロはその点を見極めるようにしています。
一般の主婦で、そこまで考えるのは難しいので、気になる場合は、取扱説明書に目を通すことをおススメします!
重曹のお掃除も、アルミ(金属系)のお掃除に使う場合は、つけ置き時間など、気を付けてくださいね。
塗装もはがすことがある
我が家は、ホット重曹水を作って、掃除に使っています。
ホット重曹水とは、65度以上のお湯で重曹を溶かしたものです。
割合は、小さじ1の重曹、お湯200mlです。※ちなみに、温度が覚めてもアルカリ度は上がったままですので、汚れ落ち効果は持続します。
換気扇フードがべたべただったため、ホット重曹水を、スプレーしたまま、2,3日放置してから拭き取りました。
すると、汚れと一緒に、黒い塗装まではがれてしまったのです!!
見事にスプレーしたところだけが、剥げてしまいました。
アルカリ度が高いとはいえ、ph9.4程度ですので、石けん(ph10)や、マジックリン(ph12以上)ほどではないのが、手肌に優しい理由です。しかし、時間を置くと、さらにどんどん浸透していきますので、置きすぎには気を付けてください。
ちなみに、花王の「マジックリン」には、このような注意書きがありました。
◆使用後はすぐに水で洗い流すか、充分水ぶきする。
◆アルミ製品(変色することがある)、タイル目地(着色することがある)、油や熱などで傷んだ塗装・フッ素コート(はげることがある)は、目立たない所で試す。★対象物の取り扱い説明書をご参照の上、使用する。
今回のレンジフードは、油や熱などで傷んだ塗装だったことと、ホット重曹水を長時間おくという、Wパンチで塗装が剥げてしまったんじゃないかと思います。
普通に、重曹水で拭くだけでは、塗装は剥げませんでしたので。
長時間置くと、汚れ落ちもよくなるかわりに、素材も痛めてしまうのですね。
皆様もご注意くださいねー。